2008年11月9日日曜日

周辺視界意識が左に広い理由

心臓が左にオフセットしているからです。
心臓を中心にすれば相対的に体が右へ外れているという事です。

人間は危機に直面した時、直感を司る右脳により咄嗟に心臓を中心に体を畏縮させようとする防御本能が有ります。
ですから潜在意識として先ず在るボディイメージの中心は心臓にあり、その誤差をかばう為に必然的に左視野に意識が膨らむわけです。

自動車事故で左助手席の死亡者が圧倒的に多いのは其の為で、訓練をしていないドライバはハンドルを左へ切って回避しようとします。
併せてブレーキとアクセルのペダル配置の合理性もお読みください。
更に左ハンドル・右側通行文化圏では、運転者の心臓が自動車の左外側に近いだけでなく左車線の対向車側にも近い為、日本や英国の右ハンドル・左側通行文化圏よりもドライバへの心理的ストレスが高いとされています。

以上の事から人間は左への転回・旋回、そして展開が得意と云われる理由も理解出来ると思います。

今ご覧に為っているWebブラウザのウィンドウもパソコン画面の左端に寄っていませんか?
そしてブラウザに表示されるコンテンツに対しても左上に視点が集中し、右上左下右下へと“Z”の視線移動をしてる事がGoogleのヒートマップ画像からもわかると思います。

他にも食事に出る焼き魚の御頭も左を向いて置かれていませんか?
抑も横書き文字は左から右へと書かれますよね。
これは人類が文字を扱う様になってから左脳傾向が強くなった為で、古い文字へ時代を遡ると右から左へ書かれているのが原点である事がわかります。
剣は右手、盾は左手で、更に時代を遡れば、棍棒は右手、器は左手で持ちます。

右手に打撃具を持つのは、先に述べた様に左転回防御をし易く、且つ半身で敵に対して攻撃するリーチを維持し乍ら心臓を相手から遠く後方へ置ける。
何より左手で持つより心臓から遠い右手で打撃した方が肉体的負荷が軽減される。
つまり右脳による本能的な心臓を守る保守傾向の戦いから、ペンを武器に左脳による理知的革新傾向の頭脳戦へと転じて人類は発展して行く。

正に人類は心臓を左に持って生まれた時から既に、右利きを中心とした脳の発達が必然であったと思わずにはいられません。

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