瞑想法はヨーガ(インド)から西洋へはヘシカズム(キリスト教)、日本へはインド仏教→中華仏教を経て禅定といった言葉で広まった。
と、ここ迄は共通認識に然したる違いは無いのだが、問題は効能の表し方である。
ハッキリ言ってしまえば、静座し黙想する所謂“瞑想”によって齎される効果は人夫々違い限定出来ないが、どの瞑想法を用いても瞑想到達深度や進行速度に違いはあっても現れる効果は同じであるという事。
要するに自律神経系が最適化される為、弱き所は強く強き所は弱く安定調整される。
只それが本来備えている能力より可成り劣る為、強き所は弱くという面が少ないだけに過ぎない。
勿論、自律神経系を支える肉体が鍛えられればベースアップが図られ強き所を更に強化する事が出来る。
正にヨーガはアーサナ(ヨガのポーズ)によって肉体も養われるので、能動的にはコンセントレーション(集中力)が高まる一方で、受動的にはセンシティブ(鋭敏)になる。
具体例としては次の様な状態が見られる。
直ぐ腹が減り、直ぐ満腹になる。従って当方では漢方薬的な「食欲増進」とか「不眠症改善」といった一方向の利点を効能として唱う事は無い。
→(食い溜めせず)マメな食事をと指導
直ぐ眠くなり、直ぐ目覚める。
→(何時間寝なければという自己暗示で)二度寝しない様にと指導
肌が若返り、アカがポロポロとニキビも出易くなる。
→(新陳代謝が活性化するので)今迄以上の肌手入れをと指導
五感が敏感になり、気が散り易くなる。
→(集中時の効率は上がっているので)気が散ったら中断しONとOFFのメリハリをと指導
気付きや記憶力が増し、何を忘れたかも気になる。
→(些細な事でも気掛かりなら)ある程度の記憶が溜まったら書き出しをと指導
好きな事や得意な事で集中力を発揮し、他はどうでもよくなる。
→(目的設定が明確化されるので)他のあらゆる事を好きな事に結び付け手段という切り口にと指導
精力が増し、負傷や事故をし易くなる。
→(筋力が置いて行かれているので)基礎トレーニングをと指導
他に齎される神秘体験や瞑想法の違いについては又次回。