ライフハック(Life Hack)ネタの殆どは、パソコンを使い事務処理効率を上げ仕事の生産性を図る事を目的にしている。
抑もがIT業界から派生した言葉であるし、IT自体も抑もが事務処理のシステム屋から派生しているので無理も無い。
従って俗事的なルーチンワーク、研究所の助手や文系サラリーマンやお役所仕事の公務員には大いに向いている。
そしてそれを手段とした上で空いた時間を創造的活動に割り当てる、若しくはブレインストーミングで集団的知性を結集しクリエイティブワークに志向させるのが本来の目的であるのだろうが、LHを実践し更にはその領域に迄到達出来る人間が一体何れ程生き残るだろうか?例え残ったとして何れ程クリエイティビティの高いアイデアが出せるのかという話なのだ。
精々“一工夫”程度が関の山だろう、無論それで大いに役に立つのであればそれはそれで構わない。
子供がマインドマップの授業を受けたものの、セントラルイメージそっちのけで単なる枝葉末節的な粗探しレベルのくだらない形態素の連想ゲームの視覚化に只管突っ走り「次々アイデアが浮かんで来る」と錯覚する様な物。無論そのくだらない行為が表層的なメンタルブロックを掘り下げるマッピング(発散作業)のトレーニングになっている事は言う迄もない。
何れにせよそんな手段だけでアイデアがポンポン浮かぶなら誰も苦労はしないし、トレーニングは飽く迄トレーニングであって即効性を期待してはいけない、多くの人がLHを過信し創造力を養うメソドとして誤解している点だ。
事実、処理の効率化のムリ・ムラ・ムダを無くす物理的精神的メソドばかりで其の先が無い。
無いのも当然である、LHと相反し言わば創造力に於いては効率化こそが敵なのだから。
私は常にパテントレベルの創造を最低ラインとして意識している。
何よりも先ずイマジネーションを掻き起たせる事が大前提となる。
従ってライフハックで役に立つのはインプットに至る前の情報の流し込み方、情報を効率的に整流化する為の導入部しかない。
其処から先を導けるのが当ブログの役目の一つだと思っている。
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