「何てフリーダムな人間だ」とよく言われる。
特に社員さんには自分の仕事のポジションを不思議がられる。
至極当然というか無理も無い。
社内に学生みたいなのがポッと現れ社長の周りをフラフラしていれば休暇で親戚でも遊びに来たのかと思われる。実際其れで通す事もある。
経験上、親戚に偽装した方が部外者に対する無用な抵抗感を生ませずスムーズに事が運ばれ易くなる。
因にこんな風に「親戚です」と口添えして場に馴染ませたり採用に手心を加える様な事は昭和の時代迄は慣例的に行われていた。今は芸能界ぐらいか。
抑抑アイデアは毎回分野が異なるのでディレクタは務まらない。
「出来ませーん」「分かりませーん」と正直に言えば、親戚の小僧が道楽でベンチャーの真似事をしてるだけだろうと思ってくれるので「しょうがないなー(苦笑」と面倒を見て頂けたり、逆に最近では「こうした方がもっと面白くない?」とノリノリの場合も少なくない。
今中小企業は仕事が激減しリソースが浮きまくっている為に何もしない方が寧ろ拷問なのだ。。
然し此れは出頭の必要性が有る場合で、基本的に私は省エネなので社長がアイデアを理解出来れば社長のアイデアとして取り組んで貰うだけだ。
要は社長が儲かると判断し遣ると決断し社員の方々が具現化へ向けフォーカスしてくれさえすればいいのだ。
従って私のポジションを思考順で表せば、社長の閃きに極めて近い外脳である一方でコンサルよりも自由であるという事だ。
其れを実現しているのは個人による成功報酬制と機密保持機構だろう。組織では到底出来ない。
成功報酬型はよく一般的な固定報酬型コンサルから敵視されるが、私は単独個人でコンサルすら名乗っていないので伸び伸びと遣らせて頂いている。
アイデアで勝負する人間にコンサルなんて云う肩書も名刺も要らない。
アイデアを表現したリアルに感じ取れる情報こそが最も必要とされるリアルな現物其の物であり名刺代わりとすれば、此れ以上の強力な実弾は無いだろう。
そしてトップに単刀直入にリアルを突き付ける。其の全てが言霊かメールという飛び道具だ。
自分の仕事相手は常に組織のトップであり裏を返せばトップに直接連絡出来ない相手とはどんなに組織が小さかろうとスルーする。
ソーシャルネットワーク全盛のスピード社会で律儀に仲介人を頼るのは時間と体力と精神力の無駄と思った方がいい。必ず「どんな奴だ?」から始まるだろう。
其の度に一々名刺配って経歴等々個人情報を晒すのかという話だ。バカらしい。
人間、日本国籍、本名、前科無し、カルト信者でも無ければヤクザでもアカでも無い、勿論アイデアは盗品では無いと、此れだけ分かれば十分だろう。何を一個人相手に組織がビビってるんだという話だが、未来に背を向け眼前の表現物其の物を自分の目で評価出来ない者はどんどんスルー。
外部の私を内部の構成員から見ればゲリラ的で何様だと云う話だが多忙なエグゼクティブには歓迎され決断も早い。
正に数秒で鳧が付く勝負の世界。
問題になるのはそっから先の構成員のハンドリング。
だからトップには「私のギャラより具現化を真っ先に考える様集中してください」とお願いする。
もし断る事を念頭に具現化しない理由を拝聴出来たなら、早急に反映すべく即座に引き揚げアイデアの最適化と見込み客の再構成を図り、よりニーズの高い相手へ引き渡せる様に最善を尽くす。
そして愈々アイデアの嫁ぎ先が決まったら、其の決まった旨を元カレ全員に報告する。
此れがとても重要で、報告を受けたトップは「ほう、頑張れよ!」と男らしく祝福して頂ける一方でトップ同士の人妻に手を出してはいけないといった暗黙知的な仁義という信頼関係のバリアが構築され、嫁ぎ先のトップは安心して子作りに励める。
此れが謂わば紳士協定的な「ブレイン(頭脳)」が「インパクト(打ち出す衝撃的)」「パクト(協定)」を意味する造語『bRAiNpACT』の由来である。
凄く理に適った無駄の無いワークフローだと思いませんか?
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